Sleep or Die

  I'm in 13-dimensional sleepless forest.

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マクルーハン
2010年04月18日(Sun)
マクルーハン (ちくま学芸文庫)
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「ポップカルチャーの大祭司」と呼ばれるメディア論界のカリスマ、マクルーハンについてまとめられた本。彼の唱えた「メディアはメッセージである」「地球村(グローバルヴィレッジ)」などは有名である。

本書は、彼の著書などから彼の思想や主張のコアな部分のみを切り取って紹介している。挿絵を交えた風変わりなスタイルであるが、それゆえに難解なマクルーハンをとっつきやすくしている。140ページと決して長くはないがエッセンスがつめられており、入門書としては最適といえるだろう。

マクルーハンは過去から近代、そして当時は未来であった現代のメディアについて鋭い切り口でアプローチしている。50年前に彼の主張した地球村(グローバルヴィレッジ)はまさに今のリアルな社会を表しており、今後が彼の主張の延長線上にあることを期待させる。

感覚で未来を予測するのが苦手な人は、知識として理論を頭に入れておくことによって予測を立てるというアプローチが必要になる。知識で攻めていこうと考えている人は、是非とも本書でマクルーハンに触れてみるべきだと思う。彼のクリティカルな思想は、現代から未来を論じる際に必要不可欠である。
僕の見たネトゲ廃神
2010年04月17日(Sat)
僕の見たネトゲ廃神
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ネットゲー廃人である17歳の少年が書いた本。彼は何人ものネットゲー廃神(ネットゲー廃人の中でも神と呼ばれるような廃人)へのインタビューを敢行し、ネットゲーにハマる人達の現実を明るみにした。とにかく読者を複雑な気持ちにさせる何かをはらんでいる本である。

人は何故ネットゲーにのめり込むのか。明確な理由のある人もいれば、そうでない人もいる。著者の場合は家庭の不和が発端だったようだ。本書ではその辺についても赤裸々につづられている。壮絶な人生やネットゲーに落ちるに到った経緯などは救いが見えない。

著者は今では出版社に拾ってもらって働いているらしいが、以前は身体を壊すほどネットゲーに注力し、学校へもほとんど行かずに毎日を過ごしていたそうだ。あまりにハマりすぎて高校も中退している。作中では、そんな想像も出来ないほどのネットゲー廃人達が数多く登場する。

昼は学校、夜はネットゲーで、平日は寝ないという人。ネットゲーにハマりすぎて風呂に4ヶ月入らず、ヒゲもへそまで伸びてしまった人。ネットゲーの中でゲームキャラに楽器を弾かせるとステータスが上がるということで、8時間も延々と楽器を弾き続ける人。皆、にわかには信じがたい人生を生きている。

彼らに共通しているのは、途方もない集中力だ。常人には理解できない集中力を他のことに生かせば、かなり良い線までいくのではないだろうか。彼らをヴァーチャルに巣くう常軌を逸した人間と見ることは簡単だが、視点を変えて、尊敬するに値する対象として見なしてもいいと思う。なぜなら、人生で何かを成し遂げる人に共通しているのは常人のレベルを超えた集中力であり、熱意であるからだ。

原始時代、上に立つのは腕力のある人間であった。弱肉強食。パワーと体力さえあれば良かったのだ。しかし時代が発展し、力を持つのは腕力のある人間ではなく、雄弁であり頭の切れる人間となった。今後ヴァーチャルの世界が発展したときに力を持つのはどのような人間だろうか。マトリックスのような世界が現実になったとき、もちろん頭脳優位は変わらないだろうが、全く新しいタイプの人間が力を持つことがないとは言えない。もしかしたらその力を持つのは、今ネットゲー廃人と呼ばれている人達のようなタイプだったりするかもしれない。
テレビ番組表を分析してみた
2010年04月15日(Thu)
テレビ番組表(通称:ラテ欄)を分析して、番組表において多く使われている言葉を探ってみた。

以前から番組表を見ていて「衝撃の結末!」「大爆笑!」「あの人気俳優**が号泣!」などの誇張した表現があまりにも氾濫していると感じていたので、実際どんな用語が頻繁に使われているのか調べたくなったのだ。

さて、今回やったことは、(1)テレビ番組表からデータを抽出し、(2)そこで使われている単語の出現数を調べたこと。以下にその詳細と結果を記述していく。

 1.データの抽出

まず、番組表からデータを抽出した(wgetや正規表現を駆使した)。詳細は以下のとおり。

■データのソース
└ ヒミツ

■抽出するデータ
└ 番組名とその番組に関する説明文
例) みのもんた朝ズバッ! 放火・殺人に無罪判決“スパイ”捜査を批判
▽三浦元社長の釈放を認めず・シュワ知事は▽空でトヨタvsホンダ
▽赤坂に新名所・階段にびっくり

このようなデータを、その日に放送する全番組分取得

■対象とする局
└東京地区の地上波放送全6局
(NHK(教育含む)、日テレ、TBS、フジ、テレ朝、テレ東)

■期間
└2008/2/21(木)?2008/3/5(水)の2週間分(2年前のデータですね)

 2.出現する単語と出現数の計算

つぎに、抽出したデータを単語ごとに分割し、分割した単語全てについて、その単語が2週間分のテレビ番組表の中で何回使われたかを調べた(適当に作った汚いスクリプトを使った)。

これらの作業のためには、まず、抽出したデータの形態素解析を行った。形態素解析は、文章を意味のある最小単位に分割することだ。たとえば、「これはペンです」という文章は、「これ」「は」「ペン」「です」に分けられる。これにより、データから名詞や動詞だけを抽出することが可能となる。

形態素解析後、多少目検で修正を行った(分割の基準は自分の判断)。これは、プログラムによる形態素解析だけでは、うまく分割できない単語があるためだ。

そして、それらを用いてデータにおける単語の出現数を計算した。

 結果 

以下の表が結果。出現数の多い単語を上位100位までランキング形式に順番に並べたものである。

※助詞や助動詞、固有の表現(”再放送”や”2ヶ国語放送”といった単語)、番組のタイトルに使用されている語などは抜いた。
※対象としたデータにおける単語の種類数は10191。

順位 種類 順位 種類 順位 種類
1 (秘)214 34 奇跡25 67 謝罪13
2 vs127 35 健康24 68 グルメ13
3 ロス73 36 熱唱24 69 デート13
4 三浦容疑者68 37 衝突22 70 不思議13
5 63 38 逮捕22 71 ヒラリー13
6 爆笑58 39 スイーツ21 72 ネタ12
7 52 40 市警20 73 意外12
8 イージス艦51 41 真実19 74 現場12
9 衝撃49 42 連発19 75 直撃12
10 46 43 激怒18 76 絶叫12
11 人気43 44 絶品18 77 自宅12
12 39 45 絶景18 78 号泣12
13 36 46 アジア18 79 11
14 中国36 47 朝青龍18 80 伝説11
15 疑惑36 48 今夜17 81 公開11
16 対決36 49 恐怖17 82 治療11
17 仰天34 50 新証拠17 83 王子11
18 告白34 51 映像16 84 発見11
19 密着32 52 オバマ16 85 結末11
20 31 53 最強15 86 親子11
21 世界卓球31 54 芸人15 87 運命11
22 事故30 55 佐藤隆太15 88 離婚11
23 感動30 56 本当14 89 韓国11
24 石破大臣30 57 殺人14 90 メダル11
25 事件29 58 注目14 91 中田翔11
26 挑戦28 59 激白14 92 生中継11
27 最新28 60 特集14 93 ギョーザ11
28 27 61 イケメン14 94 漁船10
29 登場27 62 仕事13 95 独占10
30 なぜ26 63 女子13 96 真相10
31 秘密26 64 決戦13 97 秘話10
32 美女26 65 温泉13 98 素顔10
33 25 66 福祉13 99 証拠10
          100 証言10

 考察 

1位が「(秘)」で、2位が「vs」だったのはちょっと意外だった。確かに良く見るけど、こんなにもテレビ業界に「(秘)」と「vs」が溢れてるとは。世の中では、そんなに隠すことと戦うことが求められているのだろうか。てっきり「爆笑」や「号泣」だと思ったのだけど。

ただ、期待を裏切ることなく「涙」「爆笑」「衝撃」「仰天」といった大袈裟ワードは上位にランクインしていた。全体を見ても、やはりその単語だけで目を引くような大袈裟な言葉があふれていることがわかる。

テレビ業界で「これさえやっておけばとりあえずの視聴率が取れる!」といわれている「ラーメン」と「動物」。この2つが入ってないのも意外だった。あと、「アメリカ(米、米国)」より「中国」「韓国」のほうが多いことも。

 おわりに 

他にも深く調べれば色々わかりそうだけど、キリがないので今日はこの辺で。時間があったら最新のデータでの分析や過去との違い、NHKと民放の違いなども探ってみたいと思う。
全ての受託ビジネス会社は先生を目指すべき
2010年04月11日(Sun)
全ての受託ビジネス会社(ここでは以後ソリューションベンダーとする ※1 )は先生を目指すべきだと思う。

※1 ソリューションベンダーはIT業界で使われる言葉だが、ここでは「問題を解決する」という本来の意味で用いる。つまり、全業界における受託ビジネスの会社を指す言葉とする。

ソリューションベンダーは、取引先であるクライアントからお金をもらう代わりに、彼らにソリューションを提供している。クライアントが悩んでいることを自らのスキルで解決してあげるのだ。

大抵の場合において、クライアントは無理難題を言ってくる。あれもやれ、これもやれと。お金を払っているという事実があるからソリューションベンダーに強く出てくる。つまりクライアント>ソリューションベンダーという構図がおのずと出来上がっている。ソリューションベンダーもクライアントはお客様という意識が強いため、その構図を甘んじて受け入れる傾向にある。

しかし、それ故にソリューションベンダーはクライアントの一挙手一投足に振り回されることになる。要件が決まったと思ったらひっくり返る。そんなことは言っていないと怒る。金額を下げろと圧力をかけてくる。そのたびにソリューションベンダー側は疲弊し、クライアントの愚痴を言うようになる。

全くもってイケてない関係だと思う。お金を払ってるからそんなに偉いのか。そんなことを思う人は少なくないと思う。クライアントもソリューションベンダーを信頼しきれず、頭を抱えることになる。では、どうするべきなのか。

圧倒的なスキルとステータスを持つ”先生”になるべきだと思う。先生と呼ばれる職種は限られている。政治家、教師、医者、弁護士。概ね皆から尊敬と畏敬の念をもたれている。

医者や弁護士は、よりビジネスに近い職種なのでモデルとして参考になる。医者にとってクライアントは患者だが、患者は金を払って医者に全幅の信頼を寄せ、全てをゆだねる。お金を払っているからああしろこうしろといわず、素直に医者の言うことに従う。弁護士もそうだ。大抵、クライアントより弁護士のほうが力が強い。全く専門でないからクライアントは弁護士に全てを任せるしかないのである(もちろん、そうでないケースもありますが)。

ソリューションベンダーは、クライアントから尊敬されるような圧倒的なスキルを身につけるべきであり、それをクライアントに知らしめるべきである。そして、自分達がお金をもらってるから下の立場であるという観念を捨てるべきである。徹底的なプロ意識を持ち、クライアントより高い視点で課題を見るべきである。

もちろんそれを実現することは並大抵のことではない。しかし、クライアントの要求をギリギリのところでクリアし、薄氷を踏むように契約を継続してもらっているようでは未来永劫その関係が崩れることはない。要求を余裕でクリアし、さらに圧倒的なソリューション力を見せつけるパワフルさを発揮することでしか覆すことは出来ないのだ。

もっとあらゆる人から尊敬されるよう努力しなければならない。1レベルアップではなく、1次元アップするという意気込みで立ち向かわなければならない。全ては理想論に過ぎないかもしれないが、せっかく働いているのだから、1度しかない人生、そこを目指してみるのも一興だと思う。



・・とまあ、こんな言いたい放題を言って、スキルアップを目指さなければいけない自分を奮い立たせられるかどうかというテストをしてみる。
すべてがFになる
2010年04月10日(Sat)
すベてがFになる (講談社文庫)
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某国立大学建築学科の教授でもある異色のミステリ作家、森博嗣の処女作。彼は本作で1996年の第1回「メフィスト賞」を受賞している。

犀川創平、西之園萌絵コンビの活躍する10作品における第1作目である本作。あるときを境に孤島の研究所に引き篭もってしまった世界的な天才プログラマ真賀田四季の研究所を二人が訪れるところから事件は始まる。

「すべてがFになる」は一般的なミステリ同様、導入部、事件部、解決部というシンプルな構成であるが、導入部の初っ端から作者と登場人物たちの天才っぷりが発揮されており、理系のミステリ好きにはたまらない滑り出しとなっている。作中では人物達の交わす会話が急に突拍子もない方向に飛ぶという変わった点が多々見受けられるが、それがまたミステリアスさを増長させて作品の価値を高めている。

事件部、解決部においては随所にコンピュータに関するマニアックな知識が散りばめられており、その道に多少なりとも精通している人にとっては興味をそそられる内容となっている。普段勉強している内容とミステリが融合するとこんなにも面白いものになるのかと思わされた。しかし、コンピュータの知識が全くない人にとっては少々難解かもしれない。読むに当たっては注意が必要である。

トリックは意外なところに帰結しているが、無理がありすぎるわけでもなく納得できる。全体的に非常によくまとまっており、完成度は高い。固めのミステリを望んでいる読者には是非おすすめしたい。

追伸:

今回初めて森博嗣の小説に手を出してみたが、読後に彼について調べてみてわかったことがある。それは、森博嗣は才能に恵まれすぎているということだ。

研究者として国立大学の教授にまで上り詰めただけでなく、小説家としても理系ミステリ小説の第一人者の地位を確立している。しかも驚くことに、小説の執筆は趣味の模型工作の資金を稼ぐためのバイト感覚なのだとか(いまだに経歴には小説家ではなく工学博士と書かれている)。彼の一般的な執筆期間は3週間程度らしいが、文庫本にして500ページを超える本作のような長編を3週間という短い時間で書き上げるその文才には恐れ入る。エピソードの全てが規格外、まさに天才である。

いやはや、彼のような人間が実在すると、人は平等ではないと改めて思えてしまいますな。
青の炎
2010年04月04日(Sun)
青の炎 (角川文庫)
4041979064

最近読んだ本の中ではダントツに面白かったです。

主人公の櫛森秀一は母親と妹と3人で暮らす平凡な17歳の高校生ですが、あることをきっかけに強烈な怒り「青の炎」を内にたぎらせることになります。そして、怒りにまかせて世にも恐ろしい計画を次々と実行していきます。

事が成されるごとに秀一は暗い世界へ落ちていきます。誰にも言えない秘密を抱え、悶え苦しむ。一体なぜこうなってしまったのか。あの時あれが起きていれば、あの時あれが起きていなければ。全編を通して非常に緊張感のある刺激的な展開が続きますが、それと同時に読めば読むほど悲しい気持ちになっていきます。

本当は多くを語って魅力を伝えたいのですが、やめておこうと思います。前知識なしに読んだほうが絶対に面白いから。僕は5年ほど前に映画版を見てストーリーを知ってしまっていたのですが、読み進めるうちにそのことを非常に悔やむようになりました。知らずに読めていたら強烈な体験ができていただろうなと。

読んでテンションのあがる作品ではありませんが、最近面白い本ないかなぁと思っている方は是非読んでみてください。
デザイン重視?
2010年03月31日(Wed)
昨日、KDDIが同社初のスマートフォン「グーグル携帯」を6月に発売すると発表しました。以下は、そのニュースを紹介する今日の日経の記事です。

「グーグル携帯、デザイン重視」
KDDI(au)は(中略)スマートフォンの販売でNTTドコモやソフトバンクモバイルに遅れをとっていたが、使い勝手やデザインにこだわった新機種の投入で巻き返しを図る。

え、これがデザイン重視?



どう見ても昔の電子辞書にしか見えません。驚いたことに、有名なプロダクトデザイナーが手がけた結果がこれなのだそうです。

auはどこまで笑わせてくれるのでしょうか。今回の発表に当たって巷では「auからNexus Oneが出ると発表されるのではないか」という噂が広がっており、密かに期待が集まっていました。しかし、ふたを開けてみればなんてことはない、ただの格好悪い電子辞書でした。

愛想をつかしてキャリア変更を考える人も出るんじゃないですかね。auの受難は、まだまだ続きそうです。
torne(トルネ)
2010年03月30日(Tue)
torne(トルネ)(CECH-ZD1J)
B0034KZXBO

torne(トルネ)が大人気です。

PS3で地デジを録画できる「トルネ」が絶好調、PS3本体の販売台数も増加

トルネはSONYが最近出したPS3で地デジを観たり録ったりできる機械です。GIGAZINEの記事によると、発売して4日間で6.6万台を売り上げ、どこも品薄状態だそうです。僕も発売日に買うつもりでしたが、予約を狙った発売2週間前からすでに数多くのネットサイトで売り切れという状態。ネットで無理ならリアル店舗で、と思って繰り出した電気店でもどこも予約受付終了。発売してからも当然全くお目にかかれておりません。そもそもAmazonで全く買える見込みがないなんて信じられません。

地デジが観られるだけでなく録画もでき、外付けハードディスクも利用できるとなれば、そりゃみんな欲しいですよね。しかも値段は定価で9980円と来てます。こんな好条件を見逃す理由などありません。

Amazonを含め、様々なショップでの販売価格は軒並み12000円前後となっています。品薄だからって2000円上乗せとはボリすぎです。いつになるかはわかりませんが、定価になるまで待って絶対にゲットしてやります。
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